==================================食品工場の工場長の仕事とは==

■■   2008年を終わるにあたって

■■■                           2008年12月29日発行 

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おはようございます。河岸です。

今年もあと数日になりました。

本当にみなさん今年もありがとうございました。

今年を終わるにあたって、最新の私の本「食品販売の衛生と危機管理がよ~く

わかる本 」のあとがきをお伝えします。

 来年もよろしくお願いします。素敵なお正月をお迎えください。

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今年のお勧めの本です。今年のベスト本、ベストDVDです。

人間の覚悟 (新潮新書) (新書)  五木 寛之 (著)

 久しぶりにすばらしい本に出会いました。電車の待ち時間に買った本ですが、

五木さんが人生を終わるにあたって「国家にも、人の絆にも頼ることなく、人は

どのように自分の人生を向き合えばいいのか」を教えてくれるすばらしい本です。

 人生を登山にたとえると50歳で頂上に登ったとすると、登山は山登りに成功

するだけでなく、安全に下界までたどり着くことができて「登山が成功した」事に

なるのです。

 山を下りるときにいかに綺麗に山を下りていくかを教えてくれる本です。

 人生を生きて行くには、毎日、一日一日を大切に充実させて生きていくしか

ないと思います。

 毎日毎日を生きる大切さを教えてくれる一冊です。

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4106102870

 

 

いのちの食べかた [DVD]     監督: ニコラウス・ゲイハルター

 テロップ、音声の解説の無い映画です。しかし、命の大切さ、私たちが食べ

ている動物たちの幸せを考えさせられる映画です。

 動物である人間は、他の生き物の命を食べないと生きていくことは出来ま

せん。しかし、命をいただいている動物たちが生まれてから処理されて私た

ちが食べるまでに、幸せに生きているかどうか、本当に考えさせられる映画

です。

 雄のひよこは生まれてすぐに処分され、豚はしっぽを切られてしまいます。

すべて人間の都合です。

 牛は仲間が殺される場面を見ています。自分たちが次にどうなるのか。

 本当に幸せに生きてもらって、そして私たちが命をいただくために何をしたら

いいか、是非、この映画を見て考えて見てください。

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私の最新の本です。是非読んでみてください。

「食品販売の衛生と危機管理がよ~くわかる本 」   秀和システム  河岸 宏和

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102

 

目次

第1章 食品販売に求められる衛生管理・危機管理とは

第2章 店舗の環境から考えること

第3章 店舗の入り口から考えること

第4章 従業員教育について

第5章 清掃、洗浄、殺菌について

第6章 厨房の環境について

第7章 ペストコントロールについて

第8章 表示について

第9章 バックヤード加工の管理について

第10章 食品販売で注意する食中毒菌について

第11章 危機管理を行うために必要な部門

チェック表

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私の「河岸宏和(かわぎし ひろかず)」の本です。

 冬休みに是非読んでみてください。

 http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102

 

『“食の安全”はどこまで信用できるのか 現場から見た品質管理の真実』 

『ビジュアル図解 食品工場の点検と監査 』 同文舘出版

『ビジュアル図解 食品工場の品質管理』 同文舘出版          

『ビジュアル図解 食品工場のしくみ』 同文舘出版

『図解入門ビジネス 最新食品工場の衛生と危機管理がよ〜くわかる本』

『食品販売の衛生と危機管理がよ~くわかる本』 

                                        秀和システム

       http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102

 

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 2008年を終わるにあたって

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人生に必要な事は幼稚園の砂場で学んだ

「ウソをついちゃいけない」

「人を傷つけたらあやまりなさい」

 幼稚園に通い出すと先生にはじめに教えてもらうことです。

幼稚園に行くときには持ち物に自分の名前を親に書いてもらいます。

 持ち物に書く名前は、こどもの名前を書きます。もちろん名前を間違えたりは

しません。しかし、野菜に産地を書くときには思わず名前を間違えて書いてし

まいます。

 間違えて産地を書くだけならいいのですが、中国産の野菜を、国産として販

売するのは単純な間違えでは許されないと思います。

 「何故、産地偽装をしてはいけないのか」講演で私はよく質問をします。

 「あの野菜ならあの産地がおいしいはず」と産地を信じて買われる方もいま

す。産地を信じている人を裏切ることになるので、産地偽装は行ってはならな

いのです。

 しかし、産地偽装を行ってはいけない本当の理由は別にあります。万が一

産地で問題が発生したときに市場から該当商品を回収することが出来なくなっ

てしまうからです。

 ある日突然、「使用してはいけない農薬を使用していた」とある地域の野菜

が報道されるかもしれません。

 報道を見ていた時に、産地が違うからと安心して子供に食べさせていた野菜

が「実は産地を書き間違えていました」と言われたら、取り返しのつかないこと

になってしまいます。

 自分が間違えて食べていたのならまだいいのですが、自分の小さな子供に

間違えて問題のある野菜を食べさせていたと考えると、「産地表示を間違えて

しまいました」とお詫びをされても許すことは出来ないと思います。

 二〇〇八年も多くの産地偽装の報道がありました。産地を偽装する、返品

になった商品を再度使用するときには必ず人の手が関与します。

 中国産と書いて有る箱を開ける人、中国産と書いて有る野菜に国産の産地

のラベルを貼る方が必ずいるはずです。

 本来の人間はいい仕事をしたいと思っているはずです。仕事と割り切って働

いているうちに個人では決して行わない偽装を組織として行ってしまうのです。

 日本人は「人に怒られなければ何をしてもいい」と教育されています。子供の

頃多少ルール違反をしても「おじさんが怒っているからやめなさい」「そんな事

をしたら先生におこられますよ」と子供を叱ってしまいます。

 

 「人に見つからなければいいんだ」と怒られた子供は思ってしまいます。欧米

で教育されている、神(something great)に見守られているから人間はいいこ

とをしなければならないという倫理感が非常に少なくと思います。

 上司に「きれい事ばかり言っているおまえはいらないよ」「ボーナスを評価す

るのは私だからね」「君のかわりはいくらでもいるよ」と言われてしまうと個人の

本来持っている倫理感はどこかに飛んでしまうのです。

 しかし、私の本を読んでいただいた方は、食品を販売するときに、自分の母

親、自分の子供が食べる姿を思い浮かべて販売してもらえると信じています。

 自分の雇用が不安になることがあっても、自分の家族に対しては、安全でお

いしいものを必ず販売すると思います。

 もし、ルール違反の行為を見つけたら、サッカーの審判の用に“笛”を吹いて

ルール違反をしている方をその場で注意することが大切です。注意するには

資格は何もいりません。

 必要なのを“笛”を吹く勇気だけなのです。

 ルール違反の行為を黙っていて、後から後出しジャンケンのように報道、農

林水産省などに内部告発を行ってしまうと、結局働く場所も無くなり、なにより

地域での大切な食品を買う場所が無くなってしまいます。

 ルール違反を行ったら“笛”を吹く、笛を吹くためにはルールブックがいります。

是非、私の本をルールブックとして一人でも多くの方が自信をもって笛を吹くこ

とを願っています。

 

 二〇〇八年一二月  多くの偽装報道を聞きながら

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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表紙イメージ 河岸宏和への質問



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『“食の安全”はどこまで信用できるのか 現場から見た品質管理の真実』 

『ビジュアル図解 食品工場の点検と監査 』

『ビジュアル図解 食品工場の品質管理』 

『ビジュアル図解 食品工場のしくみ』